1級建築士取得まで・・・・【part2】
さて、そんなこんなで独立して、来る日も来る日も現場をこなして3か月経とうとしたある日、元会社の社長からこんな事言われたんです。
『下請けの業者がヘマをした。もうウチの会社で業務をこなせるから(間に合うから)明日からの仕事は無い』
ポカーン( ゚д゚)としましたね。
『おーい、独立した途端にそれかい!』
『体の良い嘘を言って俺を辞めさせたかっただけなんか?』
なんて思いました。
しかし独立したって事は会社の社員ではありません。
あーだこーだ言っても仕方ない。
今後の仕事の事を本気で考えました。
自分が生きるか死ぬかの瀬戸際の状態だと思いめっちゃ営業しました。
でも当時は今みたいに建築に対する知識も無い若造。
安っぽいプライドを持って仕事しても『それしか出来ないなら無理』と言われ門前払いの毎日。
そりゃー悔しかったですよ。
自分の実力不足。
知識も無いに等しい。
『今までなんて緩い仕事をしていたんだ』
なんて思いました。
【明日の仕事は元会社が用意してくれている。】
【言われた事をやっていれば次の仕事はある。】
今考えれば【そんな事しかしていない職人かぶれの職人】でした。
かなり横柄でしたね。
ある人からお仕事の話を頂き、風向きは少し変わったのですが自分が出来る仕事はそこまで変わらない日々でした。
イヤ〜かなりモンモンとしてましたね。
そんな日々を過ごしていた時に、ある一人の大工さんに出逢っ(会)たんです。
その大工さんは紹介で出逢ったんですが、一緒に海外旅行にまで行く仲になり『我、終生の友を得たり』なんて思っていました。
その時我、25歳也。
そんな大工さんに言われた【一言】が自分の人生を変えたんです。
そういわゆる【ターニングポイント】です。
『〇〇君!今25歳でしょ?他の職人さんと差をつけるなら2級建築士にチャレンジしてみたら?』
『名刺に肩書き書けるよ』
心にぶっ刺さりました。
今まで資格に興味が無かった若造の自分。
大した学歴もない。
大御所に比べれば赤子の自分。
『まずは建築に対する知識や技能を証明出来るこの【2球建築士】を取ったるわー』
と意気込むのでした。
まずは自分からその筋の資格学校で有名な【日○学院】に電話をし、担当の営業さんとその日に会い、入校の手続き!
学費の事や、今後のタイムテーブルなどを伺いました。
『めっちゃ金かかるやんけ〜』
『こんなん仕事と両立なんて無理やで〜』
なんて怖気付いてましたが【乗りかかった船状態】の自分。
『俺は誰にも媚びねー、自分だけの為に闘ってるんだよ』と、ぬかしたもんでした。
そりゃー学生なんて何年かぶりなんです。
数学ではなく算数からやり直しですよ。
仕事から帰ってきてササっと晩御飯を食べ、風呂に入ったらストーブに火をつけ、コーヒーを淹れるためのお湯をそのストーブで沸かしながら勉強タイム。
お湯が湧く『ピュー』という音で目を覚まし、インスタントコーヒーにお湯を入れ、気合を入れ直しまた勉強。【懐かしいなー)
『あぁそうだ、思い出してきた』なーんて言いながら算数から数学に自分の頭が切り替わってきたんです。
自分でも【勉強というのがこんなに面白いのか!分からなかった事が分かっていくののがとても楽しい!】と、感じてきた日々を過ごしました。
でも仕事しながら資格を取るって本当に厳しかったです。
かなり省略しますが見事【合格】
続きはPart3まで引っ張りますね。